サッカーの試合で、常に選手とともに走り、常にジャッジを下す存在――それが「審判（レフェリー）」です。
選手や監督、サポーターからは時にヒーロー、時に戦犯のように扱われがちですが、実は彼らの仕事は極めて高度で、試合の流れを左右する大きな存在でもあります。
今回は、そんな“黒衣の主役”である審判たちの世界に迫ります。
審判は1試合で平均10km以上走る！
90分間、ボールを追い続けるのは選手だけではありません。
- 主審は、サイドラインの判定やファウルの見極めのためにピッチを広範囲に移動します。
- 特にカウンターが頻発する試合では、選手以上に走っていることもあるほど。
ポイント：
だからこそ、審判にも体力テストや持久走のトレーニングが必須なんです。
審判にも“ランク”がある
- 一般的な試合は「都道府県レフェリー」などの資格を持つ人が担当。
- Jリーグの主審になるには「JFA公認1級審判員」の資格が必要。
- 国際試合を裁く「FIFA国際主審」は、選ばれし数名のみが持つ称号です。
雑学：
FIFA審判は国際戦に派遣されるため、英語力も必須！語学試験に通らなければライセンスが剥奪されることも。
選手を注意するタイミングにも“技術”がある
- 審判は、カードを出す前に「表情・身振り・声かけ」で警告することが多い。
- 特にベテラン審判ほどカードを出さずに試合を落ち着かせる技術を持っていると言われています。
- 一方で、カードを出すことで流れを断ち切る“意図的な介入”も行うことがあります。
例：
激しい試合で一枚のイエローを出すことで、選手同士の衝突を事前に防ぐ。
VAR判定で審判のプレッシャーは増えている？
- 近年導入されたVAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）によって、誤審は減りました。
- しかしその反面、「VARを使ったか使わないか」も批判の対象になり、審判の判断力がより問われる時代に。
- 審判の中には、「VARがあるからこそ、自分の目に自信を持てなくなった」と語る人も。
“審判キラー”と呼ばれる選手がいる!?
- 過去の試合で退場させられた因縁から、特定の審判と相性の悪い選手も存在します。
- たとえば、ある審判のときに限って退場が多いFW、やたらとファウルを取られるMFなど。
- こうした“人間関係”も試合の空気を左右する要素のひとつ。
toto予想のヒント：
「この審判、カード出しがち」などの傾向を調べると、意外な試合展開の予測に使えるかもしれません！
名物審判エピソード集
- ピエルルイジ・コッリーナ（イタリア）：禿頭と鋭い眼光で「世界一怖い審判」と呼ばれたが、的確なジャッジと公平さで全選手から尊敬された伝説の審判。
- 西村雄一（日本）：日本人初のワールドカップ決勝トーナメント主審。カードを出すときの「一瞬の間」が美学とされ、海外でも話題に。
- マイク・ディーン（イングランド）：カードを出すときの独特な“演出”で有名。ちょっとした“エンタメ審判”として人気。
審判は、ただルールを適用するだけでなく、**試合を安全に、スムーズに、フェアに進行させる“ゲームの演出家”**です。
彼らの存在を知れば、試合の見え方がガラリと変わるはず。
toto予想でも、審判の「カード傾向」「過去の因縁」などに目を向ければ、より深い分析ができるかもしれません。