世界のサッカー応援文化〜“12人目の選手”たちの熱狂と誇り

サッカーは“11人対11人”のスポーツ。

しかし、もう一人存在すると言われているのが、**スタジアムを埋め尽くすサポーター=“12人目の選手”**です。

世界中のサッカースタジアムでは、国や地域ごとにまったく異なる応援スタイルが存在し、時には勝敗すら左右します。

今回は、そんな熱狂的でユニークな“応援文化”を世界各国から紹介します!

南米:情熱と混沌の「歌う応援」文化

アルゼンチンやブラジルでは、試合中90分間ずっと歌い続けるサポーターが一般的です。

  • 応援歌(チャント)は地元のフォークやロックのメロディを流用したものが多く、スタジアム全体が一つの“ライブ会場”のような盛り上がりに。
  • 特にボカ・ジュニアーズ vs リーベル・プレートの“スーペルクラシコ”では、応援の激しさが社会現象になるレベル。

ポイント:
南米の応援は「怒り」「喜び」「皮肉」など感情表現が豊か。チームへの愛を超え、自分の“人生”を背負って応援している人も多い

ヨーロッパ:統制された“芸術的”応援

ドイツやイタリア、イングランドでは、整然としたコール&レスポンスや、巨大フラッグ・コレオグラフィー(応援ビジュアル演出)が特徴です。

  • ドルトムントの“黄色い壁”(イエロー・ウォール)は、世界でも有名なサポーター集団。
  • リヴァプールの「You’ll Never Walk Alone」は、サッカー史上最も有名な応援歌として知られています。

ポイント:
ヨーロッパでは、応援そのものが**“文化”や“伝統”として継承されている**ため、代々同じ席で応援する家族も多数。

日本:秩序と一体感の応援スタイル

日本の応援は、世界的に見ても非常に組織的で礼儀正しいと称されます。

  • 応援団のリーダーが指揮をとり、リズム・ジャンプ・チャントの一体感が特徴。
  • ゴミを持ち帰る文化、敗戦後の拍手など、“応援マナー”の高さが海外から絶賛されることも多いです。

補足:
Jリーグでは、クラブごとにユニークな応援歌が作られており、「試合中はまるでフェスのよう」という声も。

アフリカ:リズムとダンスが命!

アフリカ諸国のスタジアムでは、太鼓、笛、そしてダンスが応援の中心。

  • セネガル代表の試合では、スタジアム全体が太鼓とともにジャンプし続ける圧巻の光景が見られます。
  • サポーターたちは試合開始前からすでに踊って盛り上がっており、サッカーと音楽が一体化しています。

補足:
応援そのものが地域文化と深く結びついており、試合観戦は“祝祭”に近い感覚。

北欧&アイスランド:「バイキングクラップ」で世界を震わせた

アイスランド代表がEURO2016で話題をさらったのが「バイキングクラップ」。

  • 「フッ…!(無言)→クラップ(手拍子)」を繰り返し、全員でタイミングを合わせて迫力ある応援を行う。
  • 世界中に広まり、他国のクラブや代表にも採用されるなど、“応援スタイルの輸出”としても成功しました。

ポイント:
シンプルで力強い応援は、戦術的サッカーにもぴったり。観客と選手が“一つの軍団”のように連動する演出です。

サッカーの応援文化は、単なる声援にとどまらず、国民性・社会背景・価値観までも反映した“もう一つのサッカー”です。

次にtoto予想をする時は、試合の舞台となるスタジアムの応援スタイルにも注目してみてください。

ホームの声援が予想外の逆転劇を後押しすることも、決して少なくないのです。